銅版画は銅の板が介在することで、絵筆による「描く」行為とは異なる趣が生じます。
それを画家独自の有機的な美として手繰り寄せられるかが勝負です。
時に、彼女の版による風景は繊細でとても美しいのです。
佐藤美術館 学芸部長 立島惠