信仰と絵画表現は古来より切っても切れない関係であったことは言うまでもない。宮間夕子の描く聖獣は信仰の対象というよりはむしろ精神の根源的な何かを視覚化しているのではないだろうか。それにしても彼女の描くこの「聖獣」恐ろしく、そして愛らしい。 佐藤美術館 学芸部長 立島 惠