迎 春
去年今年 貫く棒の 如きもの ―虚子―
昨年は大変お世話になりました。昨年傳通院で開催された第二回『立葵の彩り』展で、
「傳通院賞」が設立されました。この『立葵の彩り』展が若き作家達の励みになり、
今後制作に一層の精進と研鑽を願って、耀美術は第二回目から「傳通院賞」を設けました。
第一回「傳通院賞」受賞者の武田裕子さんは、2023年9月3日に展示会場(傳通院・書院)で
審査委員長・荒井経(東京芸術大学大学院教授)氏から表彰状と副賞(金一封)が授与されました。
耀美術は彼女の一層のご発展を祈っております。
さて2024年新春を迎えての初展示は、
第三回『四季花鳥画展ー受け継ぐ心ー〈初空の藍と茜と満たしあふ〉ー青邨ーとなります。
以下が展示の案内です。
「初空の藍と茜と満たしあふ」(山口青邨)の句はなんの抵抗もなく染み入り、
日本人の心情を掻き立て、理性などは泡と消えてしまう不思議な句である。
本展は我々にそのような気持ちにさせてくれる展示でもある。
清々しい気持ちで、己れが日本人であることの幸せを味わい、素直に新春を寿ぐ一瞬である。
冒頭の句「去年今年 貫く棒の 如きもの ―虚子―」は愚直にも堅持したい耀美術の‘信念’を表してくれるものです。
美術愛好家の皆さんのご來廊をお待ちしております。
今年もなにとぞ宜しくお願い申し上げます。
2024年(令和6年)1月1日 耀美術代表 富田光明